2025/12/11

愛する選手よりも愛するチーム、だった。

 ※この記事は、毎年参加させて頂いている『北海道コンサドーレ札幌 Advent Calendar 2025』向けの記事となります。


今年も年一のブログ更新の時期がやってまいりましたね。

どんなネタにしようかと毎年悩み、もちろん今年も悩みました…。


私のことをよく知る人なら、私が札幌のサポーターというだけでなく、元札幌でアカデミー出身でもある、現・水戸ホーリーホックの松原修平選手を個人的に応援しているということもご存じかと思います。

札幌がJ2に降格し、水戸と同じディビジョンで戦うこととなった2025シーズン、札幌と水戸が対戦した2試合のことを主に綴ろうと思います。


開幕前。

横断幕(アドベントカレンダー管理人でもあるアヤさんが制作し、私が預かって掲出しているもの)に、シーズンの目標を書いてもらいに行った時、彼はこう書きました。


“札幌には勝つ!!”


もちろん私は苦笑い。

だって私は、どんなに修平を応援していても、それ以上に札幌を愛している女。

ともかく、複雑な感情も抱えつつ、修平の応援に行くときは毎度この横断幕を運び、掲出していたのでした。

日付入れてもらい忘れてた。


迎えた直接対決第1戦。4月12日、水戸のホームゲーム。

いつもなら水戸の21番のGKユニを着て行っていたケーズデンキスタジアムに、札幌の赤黒縦縞ユニを着て向かい、席もいつものメインスタンドではなくビジターのゴール裏。

しかし、水戸のゴールを守っていたのは修平ではありませんでした。

開幕からスタメンGKとして出場していたのが、直前の試合からGKが変わり、この試合も結局控えのまま。

以前から、彼は古巣対戦になかなか出場できない、そんな運命…。

ならばなおさら負けるもんか!と思いながら必死に札幌の応援をする私だったけれど、結果は惨敗。

試合終了後、修平は札幌ゴール裏の方も向いて挨拶していたけれど、その姿を見ながら、「札幌にはスタメンで帰ってこい!」みたいに叫んだ記憶はある。そしてその時きっと泣いていたような気もする、私。

横断幕は水戸でお世話になってる方が
代わりに掲出してくださいました。


10月の札幌ホームでの水戸線も現地に行く、と決めていた。

それなのに…その約1か月前(9/20)に、悲報が飛び込んできた。

その日は札幌のアウェイ徳島現地で、水戸の試合(アウェイいわき)は札幌戦より1時間早く始まるため、開場を待ちつつ水戸の試合メンバーをチェック。

あれ、修平が珍しくいないけど、体調でも崩したかな…そう思った次の瞬間に流れてきた、右鎖骨骨折のリリース。

これまでのプロ生活でリリースが出るほどの怪我なんてほぼなかったし、というのと、さすがに1か月先の札幌戦までに復帰なんて絶対無理じゃんまた古巣対戦出られない運命発動じゃん、というのとで、泣いた。

水戸の試合じゃなくて札幌の試合に来ているのに、こんなところで修平のことで号泣することになるなんて。

(まあ、札幌の試合の時には切り替えられてましたけども。勝ったし!)


そして迎えた10月26日、札幌ホームの水戸戦。

修平も自費で来るというのは聞いていたので、関係者席かどっかにいるんだろうな、とは思いつつ、やっぱり試合が始まると札幌の応援に必死だし、負けてやっぱり悔しいし。

ただ、直近では足踏み気味で苦しんではいようと昇格という目標がほぼはっきり見えている水戸と、ゼロではなくとも風前の灯火という状態の札幌との差…。

札幌でも横断幕は水戸でお世話になっている方が
掲出してくださいました。
スペース狭くて半分サイズになったけど。


シーズンが終わった今でも思う。

どちらも、修平が出ていたら、結果が変わらなかったとして感情は少しは違っていたのだろうか?違う結果になっていたとしたら?

そして、またいつかどこかで、直接対決のチャンスが来て、今度こそ修平が相手のゴールを守るという機会があるだろうか?

…まあ、その日が来たとしても私は、修平より札幌を取る。それだけは変わらない、と自信を持って言える。

私にとっては、札幌あっての修平なんだ。


J2優勝、J1昇格、おめでとう。悔しいけれど。

去年の開幕に合わせて横断幕に書いてもらった目標、遂に叶ったね。