1996年からコンサドーレを見てきた。
それからこれまでの間に色んなチームがカップ戦の決勝を戦うのを見る度に、いつかはこの舞台でコンサドーレを見たいと思った。
ただ、そんな近い将来に叶う夢なのか?せめて目の黒いうちには・・・という程度で。
そんな程度だからか、GL突破、PO突破、準々決勝突破、そして準決勝を迎えてもまだ、心の中では、実感はそんなに湧いてなかった。
旦那(一応何度かファイナリストを経験している清水サポ)は割と早い段階から、「札幌は決勝行くよ」って予言してたけど。
決勝当日。
特に興奮していたというわけでもないけど、早く起きて、始発で埼スタに向かって。
いつもの仲間だけじゃなくてあんまりアウェイに来られない人ともたくさん、朝からワイワイと。
でもこの日のために北海道から出てきたそのうちの少なくない人たちはもしかすると土壇場で来れなくなっていたかもしれない人たちだったわけで。
JALさん、色々各方面の調整大変だっただろうと思うけど、夜中遅い時間まで飛ばしてくれてありがとうございます!
藤野聖山園のCMをイメージしたお墓を段ボールで作ってきた人がいた(開場前に撤去されちゃったけど、あれで盛り上がれるのはやっぱり道産子だよね)、と思ったら、Tのオヤジの在りし日(というか偶然にもちょうど1年前)の写真を持ってきてる人がいて泣けてきたし、そういやC子さんが亡くなったのもちょうど1年前だったよなあ、と思い出してまたしんみりしてきたり。
試合前のことで特筆すべきことといえば、ほんのちょっとだけ、西嶋ヒロに久々に会うことができたのが嬉しかったな。
引退して、今は福島の復興関係の仕事(って言ったらいいのかな)をしているので、今回も福島復興支援ブースの仕事で来てたのだけど、これまでも同じようにブースを出してた試合で札幌の試合に当たることがなかったから、今回札幌が決勝に来てくれて嬉しかったって。
またどこかの機会で会えたらいいな。
ヒロ、そしてヒロが来てることを教えてくれたM姉さんありがとうね!
さて、本題だけど。
ピッチ内アップから試合終了、いや、表彰式までの時間は、今思うと、長いようであっという間だったようにも感じる。
試合なんて90分どころか延長戦でプラス30分、それに更にPK戦も5人ずつでは終わらなかったというのに。
試合前から、スティングの反響で気持ちが高ぶり。
グッチーさんによる選手紹介で更に気持ちが高ぶり。
コレオが北海道だったことを知ってまた高ぶり(しかも後でちゃんと見ると割と完成度高い)。
菅ちゃんの先制点で更に高ぶり。
その後は攻め込まれる時間帯が多くて応援しながらも緊張緊張で。
逆転されて悔しくて。
後半最後の最後、ここで終わりたくないって必死に願いながら応援し続けたら深井さんの同点ゴールはもう感涙ものだった(泣いてないけど)。
延長入って、退場者が出たとはいえぷくちゃんのFKは位置的にも決まる感プンプンだったけど実際決まると最高すぎて(祝福の輪が解けて一人で内藤哲也ポーズしてたところまで含めて!)。
この時、興奮しながらも「まだ終わってないから!」みたいなことを口にしていたと思う。
でも何かまだ起こしてくれるって信じてもいた。
ただ、頭の中に何度か、ドーハの悲劇がよぎった。
そして、アディショナルタイムではないけれど、それが当たってしまったような感じで、同点に追いつかれてしまい。
それから延長後半が終わるまでの時間帯は、これまた応援しながらも1997年のJFLでの直接対決を思い出していた。
あの年は札幌がホームでもアウェイでも延長戦までもつれ込みながらも勝っていたんだよな(あの時はVゴールだったけど)、とか。
しかしあの時みたいに決着はつかず、結局PK戦に。
PK戦は・・・そこまで行ったらあとは運だから。
運、ではあるけど、祈りながら、全てをしっかり見届けた。
終わった瞬間は、力が抜けたような気持ちとか、悔しい気持ちとか、色んな気持ちが混じってよくわかんない。
泣きそうだったけど涙は出なかったように思う。
でも川崎の表彰式があまり直視できなかったのは、なんだかんだで悔しかったんだと思う。
あの紙吹雪のようなもののキラキラは悔しい思い出として一生忘れたくない。
涙は出なかったのではなくこらえていたのかもしれない。
最後の安中くんの言葉を聞きながら、泣いていた。
こうして、初めて迎えた“カップ戦ファイナリスト”としての一日は終わった。
今、こうやってあの日を振り返りながら、ある曲が頭の中にずっと流れている。
“夢は見るモンじゃなくsoかなえるモンでしょ?
だからかなわない夢なら夢とは言わない!! ”
(ONE OK
ROCK : 努努 -ゆめゆめ-)
1996年から見てたカップ戦ファイナリストという夢は24年目で叶えられた。
優勝という夢は今回は叶わなかったけど、いつかは叶うものなのだと。
それが何年かかるかわからないけれど。
まだ私がゴール裏でやれる間に叶ってほしい。
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